「指がバタバタしてしまう」「手の形が丸くならない」「音がきれいに響かない」
ピアノを習っているお子さんがこうした悩みに直面したとき、まず注目してほしいのが「姿勢」です♪
実は、正しい姿勢と身体の使い方が整っていないと、指の動きや音のコントロールに大きく影響してしまいます。
本記事では、ピアノ演奏における理想的な姿勢のポイントと、ご家庭でできるサポートのヒントをご紹介します。
姿勢が悪いと何が起こるの?
まず、姿勢が崩れていると演奏にどのような支障が出るかを考えてみましょう。
- 指だけで鍵盤を叩いてしまい、音が浅くなる
- 腕や手首の動きが制限され、指がバタバタする
- 長時間弾くと疲れやすく、集中が続かない
- 肩や背中に力が入ってしまい、脱力ができない
どれも、演奏の質や習得スピードに直結する問題です。
正しい姿勢を身につけることで、自然な脱力・バランスの取れたフォーム・豊かな音色が生まれます。
正しいピアノの姿勢とは?チェックポイント
以下のポイントを押さえて、姿勢を確認してみましょう。
- 椅子の高さ:肘が鍵盤より低くならないように調整。肘の角度は90度以上を推奨しております。肩が上がらない高さに。
- 背筋の状態:背中は伸ばすけれど、反りすぎない。おへそに力をいれて上半身が自由に動けるように。
- 足の位置:足が床に届かない場合は足台を。しっかり床を踏めると安定します。
- 手と腕の位置:肩から自然に腕が下り、肘から先は鍵盤に向かってまっすぐ。
この「基本の姿勢」が整っているだけで、指が動きやすくなり、手首や腕との連動もスムーズになります。
手首の柔らかさ「バネ」もポイント
多くの子どもたちが苦戦するのが手首の動きです。
手首が固いと、指がバタついたり、音がガチガチになったりしてしまいます。逆に、手首が自然にしなやかに動くと、指の運びがスムーズになり、音色にも表情が出てきます。
ピアノで歌うには手首のしなやかな動きと体の使い方が大切です。手首の「バネ」を身につけることで、表現力がぐっと豊かになりますよ!
ここで大切なのが、腕全体をつないで動かす感覚です。
いわゆるロシアン奏法にも通じる考え方で、指先だけで鍵盤を叩くのではなく、手首・肘・肩まで含めた全体の連動を意識すると、無理のない美しい演奏ができるようになります。
手首の柔らかさを養うためには、次のような遊び感覚の動きもおすすめです:
- 腕の重さを使って手首を「ぽとん」と落とす
- ペットボトルやぬいぐるみを手首に乗せて、左右にゆらゆら揺らす
- ドアノブを回すような手の動きで、関節の脱力を感じる
ご家庭でできるサポート方法
レッスンだけでは身につかない「姿勢」や「手首の動き」。ご家庭でのサポートがとても効果的です。
以下のようなちょっとした工夫で、お子さんのフォームが安定してきます。
- 演奏中の横からの観察:背筋が丸まっていないか、腕が自然に下がっているかなどをチェック。
- 椅子・足台の高さの確認:意外と合っていないまま使い続けているケースも多いです。
- 動画撮影でセルフチェック:スマホで横から撮って一緒に見ると、本人も気づきやすいです。
- 優しい声かけ:「お背中ピーン」「おててふわふわしてるね」と、意識づけに。
また、「音がバタバタしてるな」「変な手の形になっているな」と感じたときは、すぐに注意するよりも、まず姿勢を整えてあげることが効果的です。
教室での取り組みとご相談について
当教室では、年齢や体格に合わせて、椅子・足台の使い方、手首や腕の脱力の感覚を一人ひとりに合わせて丁寧に指導しています。
フォームが整ってくると、音の響きが変わるだけでなく、生徒さん自身が「気持ちよく弾けた!」と感じられるようになります☺️
「姿勢が崩れやすい」「指がバタバタする」「どこまでサポートすればいいのかわからない」など、お困りのことがあれば、ぜひ体験レッスンでお気軽にご相談ください。